【9月10日 AFP】元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーで、昨年12月のスキー中の事故で重体となっていたミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏(45)が、スイスの病院を退院し9日から自宅療養することになった。シューマッハ氏の家族が同日、明らかにした。

 家族の広報担当、ザビーネ・ケーム(Sabine Kehm)氏は、シューマッハ氏はスイス・ローザンヌ(Lausanne)の病院を退院し、「今後はミハエルのリハビリは自宅で行われることになります」と述べた。「重傷だったことを考えれば、この数週間、数か月で状態が改善しました」と述べた。

 同時にケーム氏は、シューマッハ氏はこれからも「長く困難な前途」が待っていると強調し、退院したとはいえシューマッハ氏の健康状態に大きな変化があったと解釈すべきではないと語った。

 シューマッハ氏は昨年12月29日、フランスのリゾート地メリベル(Meribel)で息子や友人らとスキー中、転倒して岩に頭をぶつけて重傷を負い、人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれていた。

 6月に昏睡状態から脱してフランスの病院からスイスのローザンヌ大学病院(University Hospital of Lausanne)に転院していた。(c)AFP/Nina Larson