女子棒高跳びのイシンバエワ、リオ五輪後に引退へ
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【10月22日 AFP】ロシアを代表する陸上・棒高跳び選手のエレーナ・イシンバエワ(Yelena Isinbayeva)は21日、通算3個目の金メダルを目指す2016年のリオデジャネイロ五輪終了後に現役を引退する計画であることを明らかにした。
イシンバエワは、モスクワ(Moscow)で開かれた世界オリンピアンズ協会(World Olympians Association)の会合で報道陣に対し、「すべてが予定通りに進めば、来年は新たな役割を担うことになります」と語った。
「その具体的な役割については、当分の間は言えません」
この日は世界各国から五輪選手やスポーツ関係者がモスクワに集まり、五輪ムーブメントの将来について議論する場として初開催された世界オリンピアンズ討論会(World Olympians Forum)に出席した。
33歳のイシンバエワは、2013年の第14回世界陸上モスクワ大会(14th IAAF World Championships in Athletics Moscow)終了後、出産のため休養に入ることを発表した。
しかし、五輪で合計3個のメダルを獲得しているイシンバエワは、その後リオ五輪で金メダル獲得の可能性があれば引退を撤回すると表明していた。
イシンバエワはこの日、AFPの取材に対して、リオ五輪への準備は「順調」であるとする一方で、五輪までに試合に出場するか明言は避けた。
2004年アテネ五輪と2008年北京五輪で金メダルに輝いたイシンバエワは、カタールのドーハ(Doha)で行われた2010年の世界室内陸上競技選手権大会(IAAF World Indoor Championships)で表彰台を逃すと、長期休暇に入った。
そして、2011年2月に競技へ復帰したイシンバエワは、直後にトルコ・イスタンブール(Istanbul)で行われた第14回世界室内陸上競技選手権大会(IAAF World Indoor Championships Istanbul 2012)で通算4度目の優勝を果たすと、2012年のロンドン五輪では銅メダルを獲得した。
イシンバエワは女子で史上初の5メートル超えを記録し、自己ベストは2009年のチューリヒ国際(Weltklasse Zurich)でマークした5メートル06となっている。(c)AFP