【10月16日 AFP】デンマークの投資銀行サクソバンク(Saxo Bank)は15日、ツール・ド・フランス(Tour de France)を2度制したアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)を擁するティンコフ・サクソ(Tinkoff-Saxo)とのスポンサー契約を終了すると発表した。

 UCIロード世界選手権大会(2015 UCI Road World Championships)王者の人気者ペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)も所属するティンコフ・サクソだが、3月にデンマーク人監督のビャルネ・リース(Bjarne Riis)氏を解任してからサクソバンクのスポンサー撤退がうわさされており、今回これが現実のものとなった。

 サクソバンクの共同経営責任者は声明で、「過去8シーズンにわたるチームとの仕事は名誉なことだった。この間に共に成し遂げた数々の成功を心から誇りに思う」と発表している。

「ビャルネ・リース、アルベルト・コンタドール、ペーター・サガン、シュレク兄弟(アンディ・シュレク〈Andy Schleck、ルクセンブルク〉とフランク・シュレク〈Frank Schleck、ルクセンブルク〉)、ファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara、スイス)、カルロス・サストレ(Carlos Sastre、スペイン)、マッティ・ブレシェル(Matti Breschel、デンマーク)、クリスアンケル・セレンセン(Chris Anker Sorensen、デンマーク)をはじめ、現在のチームと過去の英雄たち全員に感謝したい」

 1996年のツール・ド・フランスを制し、その後に選手時代の禁止薬物の使用を告白したリース氏は、1998年に現在のチームを設立。

 その後リース氏は、2013年にロシアの富豪オレグ・ティンコフ(Oleg Tinkov)氏にチームを売却したが、ティンコフ氏は先日、適正な価格であればチームを売却する意思があることを明かしていた。(c)AFP