【10月6日 AFP】自転車ロードレースのエティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)は5日、スプリンターのマルセル・キッテル(Marcel Kittel、ドイツ)と2年契約を交わしたことを発表した。

 27歳のキッテルは、チーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)との契約がまだ1年残っているものの、今年のツール・ド・フランス(2015 Tour de France)で登録選手から外されたことをきっかけに、チームとの関係が悪化した。

 2013年と2014年のツールで計8回のステージ優勝を飾っているキッテルだが、今年は体調不良に見舞われ、チームは3週間のレースに臨める状態ではないと判断した。

 キッテルは3日、自身のウェブサイト上で「チームの空気が変わってしまったことを実感し、新しい道を進みたいと思う。だから所属チームを変えることにする」と明かしていた。

 クイックステップのパトリック・ルフェーブル(Patrick Lefevere)マネジャーは、2016-17シーズンにキッテルが加入することを歓迎し、「ここ数年で、彼はピュアなスピードを見せてくれた。ロードレース史上でも、最高のスプリンターの一人だ」と述べている。

「一緒に大きな目標を達成できると確信してるし、マルセル・キッテルのベストはまだ出ていないはずだ」

 先月には、マーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)が3年間在籍したクイックステップを退団し、来季からディメンションデータ(Dimension Data)に名前を変えるMTNクベカ(MTN-Qhubeka)に移籍することを発表したばかりだった。(c)AFP