【6月26日 AFP】自転車ロードレースのチーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)は25日、マルセル・キッテル(Marcel Kittel、ドイツ)がウイルス感染症による体調不良のため、今年のツール・ド・フランス(2015 Tour de France)を欠場すると発表した。

 27歳のキッテルは、2013年と2014年のツールで合計8回のステージ優勝を飾り、イエロージャージーにも2度袖を通した実績を持っているが、大会に臨めるほど十分に体調が回復していないとして、チームの選手リストから外された。

 これにより、今年のツールでチームのエーススプリンターを務めるのは、同じくドイツ出身で今季はミラノ~サンレモ(Milan - San Remo)と第113回パリ~ルーベ(113rd Paris Roubaix)を制しているヨーン・デーゲンコルプ(John Degenkolb)になるとみられる。

 ジャイアント・アルペシンは、キッテルの体調について声明を発表し、「ここまで順調に回復してきたが、キッテルの基礎体力はツールに出場できるレベルにないと判断した」とコメントしている。

 キッテルも独スポーツ通信社SIDに対し、「とにかく、とても失望している。この数週間は懸命に回復に努めてきたが、この決断を受け入れるしかない」と語った。

 オーストラリアで開催されたツアー・ダウンアンダー(Tour Down Under)で今季初戦に臨んだキッテルは、2月にウイルス感染症を患い、それから2か月間ほど戦線を離脱した。

 キッテルは、5月のツール・ド・ヨークシャー(Tour de Yorkshire)で戦列復帰を果たしたものの、第1ステージで無念のリタイアに終わっている。

 今季のキッテルは、6月14日に行われたルント・ウン・ケルン(Tour of Cologne)での6位が最高成績となっている。(c)AFP