ディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)戦とイスラエルへの遠征を控え、ここで弾みのつくような結果を残しておきたいモウリーニョ監督。FCポルト戦では、出場停止処分を受けているジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)も起用することができる。

 リーグ戦での暴力行為により、イングランドサッカー協会(FA)から出場停止を言い渡されているコスタだが、これは国内でのみの適用となるため、ラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)が、2009年から2011年まで所属していた古巣を相手に先発出場する可能性は低い。

■カシージャスにとっては複雑な再会

 一方では、複雑な再会もある。スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)時代に、モウリーニョ監督と衝突したGKイケル・カシージャス(Iker Casillas)は、この試合でチェルシーに一泡吹かせてやりたいと考えているだろう。

 2013年、モウリーニョ監督によってレアルのレギュラーから外された経験があるカシージャスは、くしくも今夏、サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)を離れて新天地ポルトに降り立った。

 ディナモ・キエフとのグループリーグ第1節で、カシージャスを守護神として起用したFCポルトは、ヴァンサン・アブバカル(Vincent Aboubakar)が敵地で2得点を奪い、2-2で引き分けた。

 FCポルトは、先週末も2-2でモレイレンセ(Moreirense FC)と引き分けると、同じくここまで負けなしのスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)を得失点差で抑え、リーグの首位に立っている。

 現役時代、FCバルセロナ(FC Barcelona)のスタッフとして働くモウリーニョ監督を見ていたFCポルトのフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督は、「モウリーニョを大変尊敬している」と敵将をたたえると、「指揮官として素晴らしいキャリアを歩んでいるし、国内リーグと欧州レベルで好成績を残したことから、FCポルトにとっても非常に重要な存在だ」と続けた。

「チェルシーは、トップ選手と一流の指揮官を擁するチームだ。私たちは、希望や情熱、信念を持っているが、限界状態で戦う必要があるだろう」

(c)AFP/Andy SCOTT