【9月5日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は4日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は3-6、7-5、6-0でベタニー・マテック・サンズ(Bethanie Mattek-Sands、米国)を退け、1セットダウンから逆転勝利を収めた。

 33歳のセレーナは、この日犯した28個のアンフォーストエラーのうち、半分を第1セットで記録しており、世界ランク101位のマテック・サンズにセットを先取された。

 ブロンドとオレンジのグラデーションヘアで試合に臨んだマテック・サンズは、第1セットの序盤に試合の主導権を握り、セレーナが7回のブレークチャンスのうち6回をふいにすると、2度のブレークを記録して1セットアップとした。

 それでも、第2セットで勢いを取り戻したセレーナは、1988年のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏以来となる年間グランドスラム達成に向けて、逆転でフルセットを制した。

 セレーナは今シーズン、四大大会(グランドスラム)のここまで24試合のうち、10試合をフルセットで勝ち抜いている。

「危険を求めているわけじゃないんだけど」としたセレーナは、「そこまでのスロースタートではなかった。ベタニーの立ち上がりが本当に良かったから、彼女のゲームに合わせなければならなかった。第2セットの終盤にようやく自分のリズムをつかんだ」と話している。

 グランドスラムで、オープン化以降最多タイとなるシングルス通算22度目の優勝を目指すセレーナは、マーガレット・コート(Margaret Court)氏が持つ歴代最多の24勝も視野に入れているはずだ。

 しかしセレーナは、「次の一試合のことしか考えていない」と慎重な姿勢をみせると、「この旅路は素晴らしいものになっている。毎試合、自分の感覚がどんどん良くなっていく」とコメントした。

 セレーナは、4回戦で第19シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)と対戦する。(c)AFP/Jim SLATER