【9月5日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は4日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第9シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は6-7、7-6、6-3、6-7、6-1でミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin、カザフスタン)を退け、4回戦に進出した。

 世界ランク56位のククシキンと相対した前回大会(US Open Tennis Championships 2014)覇者のチリッチは、敗戦を逃れた。

 チリッチは、1999年大会覇者のアンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏が、翌年の2回戦でアルノー・クレマン(Arnaud Clement、フランス)に敗れて以来となる、前年王者の早期敗退という危機にさらされた。

 それでも、第1セットを先取されてから盛り返したチリッチは、第2セットの第12ゲームでは2度のセットポイントをしのぎきり、第7シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)と第27シードのジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)の勝者と対戦する4回戦に駒を進めた。

 今週に入るまでの16大会で3回戦進出を果たせていなかったククシキンだったが、チリッチの全米オープンでの16セット連続獲得記録を破ると、第4セットのタイブレークでは最後の6ポイント中5ポイントを奪取してチリッチを極限まで追いやった。

 チリッチは「厳しかったが、心を乱さないようにして乗り切った」と試合後に振り返っている。(c)AFP