【9月4日 AFP】(記事更新)全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は3日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-1、6-2、6-1でベルギーのスティーブ・ダルシ(Steve Darcis)を下し、7年ぶりの大会制覇を目指して好調を維持している。

 34歳のフェデラーは、2004年から全米オープン5連覇を果たした実績を持つが、この日は、2年前のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を1回戦敗退に追いやったダルシを、わずか1時間20分で退けた。

 フェデラーは、3回戦で第29シードのフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber、ドイツ)と対戦する。

 今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)で決勝に進出し、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と互角に戦うなど、衰え知らずのフェデラーは、同日に2回戦で敗退したレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)について、「キャリアにおいての大きなチャレンジだった。どうやったら、あの若さで心身共にあそこまで強くなれるんだと考えさせられた」と語っている。

「彼のおかげでいろんなことが変わったし、どう変われるかを僕に見せてくれた。厳しい練習をして、コートでその力を発揮し、タフでありながらフェアなプレーができるようになったのは、彼のおかげだ」

 フェデラーは、ヒューイットと何度かダブルスで組んだこともあるが、「彼は史上最強とも言えるカウンターパンチャーだった。何度攻撃してもそれをかわしてしまうんだ。すごい選手だったよ」と振り返った。

 また、自分が現役を退く時期については「分からない。それが分かれば楽になるんだけどな」と述べると、「今年はまた良い一年になっている。コートでやるべきことができているんだ」と自信をみせており、フェデラーの引退はまだ先のことになりそうだ。(c)AFP/Jim SLATER