【8月28日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は27日、男子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と四大大会(グランドスラム)通算14勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が同じ山に入り、順調に勝ち進めばアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)の準々決勝で激突することになった。

 アンディ・マレー(Andy Murray、英国)は初戦の相手がオーストラリアの悪童ニック・キリオス(Nick Kyrgios)に決まり、ジョコビッチと対戦することになるであろう決勝にたどり着く前には、全仏オープンテニス(French Open 2015)覇者スタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)とグランドスラム通算17勝のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が立ちはだかる。

 過去3戦でマレーに3連敗を喫しているキリオスは、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)で対戦相手のワウリンカにおぞましい問題発言をしたとして、今週「執行猶予」付きの出場停止と罰金処分を言い渡されている。

 一方、2011年に唯一の全米オープン制覇を成し遂げているジョコビッチは、31日に開幕する今季最後のグランドスラムで、予選通過者の多い山に入っている。

 28歳のジョコビッチは、グランドスラムを通算9回制しており、3度目のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)制覇と5度目の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)制覇に続く、今シーズン3つめのメジャータイトル獲得を目指している。

 ジョコビッチはまた、全米オープン決勝では過去に4度も苦杯をなめており、2007年にはフェデラー、2010年と2013年はナダル、そして2012年大会ではマレーの前に屈している。

 ジョコビッチは、ナダルとの直接対決で20勝22敗と負け越しているものの、直近の全仏オープン準々決勝では、勝利を収めている。