【8月18日 AFP】テニスの全米オープン(The US Open Tennis Championships 2015)に向けて調整を進めているラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、不本意な成績が続く今シーズンについて、持ち前の前向きな姿勢で復調に自信をみせている。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝のナダルは、今週から米シンシナティ(Cincinnati)で開催されているウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2015)で、優勝した2013年以来の出場を果たす。

 故障に見舞われ2014シーズンのほとんどを棒に振ってしまったナダルは、今年6月の全仏オープンテニス(French Open 2015)で通算10回目のタイトル獲得を逃し、世界ランクも一時は10位まで後退。今シーズンは、その不調から立ち直るための戦いが続いている。

 今大会で第8シードのナダルは、「シーズンの終盤は重要だ。開幕時よりも好感触で終わりたい」とコメントした。

「今週は、自分にとって重要なものになる」

 ナダルは、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)が行われていたカナダのモントリオール(Montreal)から現地入りした。同大会の準々決勝でナダルを破った錦織圭(Kei Nishikori)は、左臀部(でんぶ)の負傷のためW&Sオープンを欠場し、2週間後に開幕する全米オープンに照準を定めることになる。

 ナダルは、「モントリオールでのプレーは問題なかったが、大会ごとに違う試練、つまり違う展開が待っている。原動力を転換するために、これまで以上の努力をしている」と意気込みを語っている。(c)AFP