【8月10日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は9日、全仏オープンテニス(French Open 2015)で連覇を逃し、ここ10年で最低の世界ランクに後退したシーズンを受けても、引退は頭にないと主張した。

 元世界ランク1位で、四大大会(グランドスラム)通算14勝の29歳は、テニスの面白さが分からなくなるまで、ラケットを離すことはないと話した。

 3週間後に開幕する全米オープン(The US Open Tennis Championships 2015)を前に、ロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)で調整を行うナダルは、「もちろん残された時間より、過ごしてきた時間の方が長い。それは確実だ」と口を開くと、「でも、引退は考えていない。一日一日、というのが僕のやり方だ。(10年前の)2005年は19歳だったけど、さすがに(10年後の)39歳まではプレーしないだろう」と続けた。

「今は挑み続けるモチベーションがあるから、プレーをやめることは想像できない。でもそのときが来たら、きっと自分で分かるはず」

「朝起きたときに、成長したいという気持ちがなくなっていたら、そこで終わりだね。その日が来るまでは、ここで楽しみたいと思う」

 ナダルは、全仏オープンで連覇を逃した6月に世界ランク10位まで後退すると、その後のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)でも2回戦敗退に終わった。

 それでも先日、独ハンブルク(Hamburg)で行われたクレーコート大会のベット・アット・ホーム・オープン(bet-at-home Open-German Tennis Championships 2015)では優勝を飾り、これを夏のハードコートシーズンへの勢いにつなげようとしている。

 10年前、ナダルはモントリオール(Montreal)で行われたロジャーズ・カップの決勝でアンドレ・アガシ(Andre Agassi、米国)を破り、ハードコートで初タイトルを獲得した。

 ナダルは今大会で、4度目のロジャーズ・カップ制覇を目指している。

 大会第7シードで参戦するナダルは、初戦でウクライナのセルジ・スタホフスキ(Sergiy Stakhovsky)とカナダのフィリップ・ペリウォ(Filip Peliwo)の勝者と対戦する。(c)AFP