【7月15日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)の女子シングルスで優勝し、自身2度目の四大大会(グランドスラム)4連勝を遂げたセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が、世界ランキングでも新たな記録を樹立した。

 女子テニス協会(WTA)は14日、世界ランク1位のセレーナが、2位以下の選手に2倍以上のポイント差をつける史上初の快挙を達成したと発表した。

 33歳のセレーナは、1万3161ポイントで世界ランク1位の座を堅持すると、6490ポイントで2位につけるマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)に2倍以上のポイント差をつけ、1973年のWTA設立以来、最も圧倒的な形でランキングを支配している。

 昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)から、グランドスラム4連勝を飾っているセレーナは、昨年のWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Championships - Singapore 2014)と今年のマイアミ・オープン(Miami Open 2015)でも優勝しており、着実にポイントを重ねてきた。

 セレーナは、ウィンブルドンの準決勝でシャラポワを下すと、11日の決勝ではガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)を退け、通算6度目の大会制覇を果たしたとともに、グランドスラムのシングルスで21個目のトロフィーを掲げた。

 グランドスラムの優勝回数では、シュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏が記録したオープン化以降最多の22回にはあと1つ、歴代最多となっているマーガレット・コート(Margaret Court)氏の24回にはあと3つと迫っている。

 またグランドスラムでは、現役でシングルスに参戦する女子選手全員分の優勝回数を合わせて、ようやくセレーナの記録に到達することになり、ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)の7勝、マリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)の5勝、ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)、ペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)、スベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)の2勝、サマンサ・ストーサー(Samantha Stosur、オーストラリア)、アナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic、セルビア)、フランチェスカ・スキアボーネ(Francesca Schiavone、イタリア)の1勝を合計すると、セレーナの21勝と同じ回数になる。(c)AFP