【7月8日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は7日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は3-6、6-2、6-3で第23シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)に勝利し、第4シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)との準決勝へ駒を進めた。

 世界ランク1位のセレーナは、この日なかなかエンジンがかからず、まさかの準々決勝敗退に終わるかと思われた。それでも、5度の大会制覇を誇るセレーナは、46本のウイナーと17本のエースを決め、2時間3分の末にアザレンカを退けた。

 33歳のセレーナは、四大大会(グランドスラム)4連勝と、通算21度目の戴冠を目指し、準決勝で世界ランク4位のシャラポワと対戦する。

 セレーナは、準決勝でシャラポワと対戦した過去4戦を全勝としており、ウィンブルドンでも、2010年の4回戦で勝利している。また、シャラポワとの対戦成績は17勝2敗と大きく勝ち越している。

 2004年のウィンブルドン決勝で、当時10代だったシャラポワに敗れているセレーナは、「浮き沈みがありましたが、なんとかここまで勝ち残っています」とすると、「マリアは絶好調です。今日の試合を見ましたが、よく戦っていて、良いプレーができているのは、私としても喜ばしいです」とコメントした。

「ウィンブルドンではしばらく対戦していませんが、楽しみにしています。失うものは何もありません」

 ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)との姉妹対決を終え、いつもの叫び声とガッツポーズを取り戻したセレーナは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)を2度制している元女王アザレンカをパワーで上回り、20度目の対戦で17勝目を挙げた。

 この結果、セレーナはグランドスラムでの連勝記録を26勝に伸ばし、今季の通算成績を驚異の37勝1敗としている。

 過去11回進出したウィンブルドンの準々決勝では、2度しか負けたことがないセレーナ。メジャー4連勝の他にも、1988年のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏以来となる年間グランドスラムの達成が懸かっている。

 セレーナは、ここ11年間シャラポワに一度も敗れたことがなく、決勝進出の有力候補とみられている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS