【6月1日 AFP】女子テニスのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)が、他の四大大会(グランドスラム)と同じように、全仏オープンテニス(French Open)でもリプレー判定を導入すべきだとの声に賛同した。

 アザレンカは、30日に行われたセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)との3回戦で、第2セットの途中、あるライン判定をめぐって強い抗議をしたばかりだった。

 トップシードとして参戦しているセレーナが、試合を振り出しに戻すセットポイントを握った場面で、ベースライン深くに打ち込んだアザレンカのショットを、セレーナが返しきれずネットに突き刺すと、それと同時に線審がアウトのコールをした。

 ショットはライン内に入っていたとして、問題のコールは取り消されたが、セレーナは「アウト」という声を聞いて集中力を削がれたのだと判断され、主審は同ポイントをやり直すよう命じた。

 アザレンカはすぐさまネット際に詰め寄り、判定はおかしいと主張したが、最後はノーカウントから再びプレーが再開され、セレーナが第2セットを制しただけでなく、3-6、6-4、6-2で試合に勝利した。

 試合後、この出来事について質問されたアザレンカは、「正直に言って、あのコールはナンセンスだったと思うし、みんなそれが分かっている」と答えた。

「でも、それも試合の一部。ああいうこともある。でも、フェアな判定ではなかった」