【6月26日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が25日、これまでに拉致した少数派ヤジディー(Yazidi)教徒のイラク人女性42人を、シリア東部のIS戦闘員に売り渡した。英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。

 女性たちは、昨年ISがイラク北部シンジャル(Sinjar)で大規模な攻撃を行った際に拉致されたヤジディー教徒たちで、今月初めにイラクからシリア東部のデリゾール(Deir Ezzor)県マヤディーン(Mayadeen)に移送されていた。女性たちは「奴隷」として扱われ、500ドル(約6万円)から2000ドル(約25万円)で売られたという。

 子どもとともに拉致された女性たちもいるが、その安否はわかっていない。(c)AFP