【6月13日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は12日、各地で予選が行われ、グループBのウェールズはベルギーに1-0で勝利し、グループ首位に立った。

 ウェールズの首都カーディフ(Cardiff)で行われた試合は、代表50キャップ目となったギャレス・ベイル(Gareth Bale)が前半25分にベルギーのラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan)のミスから得点を奪い、チームを勝利に導いた。

 これによりベルギーと勝ち点3差のグループ首位に立ったウェールズは、1958年のW杯スウェーデン大会以来となる主要国際大会への出場に一歩前進した。

 グループ上位2か国の本大会出場が確約されているが、ウェールズは3位のイスラエルに残り4試合で勝ち点5差をつけており、待ち望んだ国際舞台への復帰に57年で終止符を打つことが現実味を帯びてきている。

 ウェールズを率いるクリス・コールマン(Chris Coleman)監督は、「素晴らしい勝利だ。予選突破に向けて大きな一歩であり、またここで2試合を戦うことができるなんて待ちきれないよ。ディフェンスには鬼気迫るものがあった。ファンも最高だったね」と語っている。

 なお、国際サッカー連盟(FIFA)のランキングで2位のベルギーに勝利したことにより、7月に行われる2018年W杯(2018 World Cup)の欧州予選でウェールズはトップシードのグループに入ることが確実視されている。

 ウェールズは、9月にアウェーでのキプロス戦とホームでのイスラエル戦の2連戦を控えている。

 一方、昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準々決勝のアルゼンチン戦以来となる黒星を喫したベルギーは、9月にホームでボスニア・ヘルツェゴビナと、アウェーでキプロスと戦う。

 ベルギーのマルク・ヴィルモッツ(Marc Wilmots)監督は、「われわれは少々フレッシュさを欠いていたのかもしれない。だが私は言い訳を探すようなことはしない。選手は今日、持っている限りを尽くした」と語っている。(c)AFP/Tom WILLIAMS