【5月25日 AFP】シリア政府軍は25日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が制圧した古代都市パルミラ(Palmyra)市内とその周辺で、少なくとも15回の空爆を実施した。英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が発表した。

 同組織によると、今回の空爆作戦は、ISが同市を制圧した21日以降で最も大規模なもので、これにより民間人4人が死亡、数十人が負傷した。また、軍施設への空爆により、IS側も損失を被ったとみられるという。

 空爆の標的となったのはパルミラの複数の地域で、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されているパルミラ遺跡に近い場所も含まれるという。(c)AFP