【5月11日 AFP】15F1第5戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2015)は10日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)がポールトゥウィンで今季初勝利を飾り、同僚ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の独走態勢に待ったをかけた。

 今季は開幕からの4戦すべてでハミルトンの後塵を拝していたロズベルグだが、この大会では予選で自身16度目のポールポジションを獲得すると、決勝でもピットストップで差を詰められた以外は終始大差を守り、圧勝でチェッカーフラッグを受けた。

 29歳のロズベルグは、昨年11月のブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2014)以来となる通算9勝目を挙げ、前年王者ハミルトンとのポイント差も27から20へ縮めた。

 一方、スタートで2位から3位へ順位を落としたハミルトンだったが、3ストップ戦略も効いて、大胆かつ技術の高い走りでロズベルグに次ぐ位置を守り、またしてもメルセデス勢がワンツーフィニッシュを達成した。

 2013年まで4連覇を達成したフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、スタートでハミルトンを抜いて2位に浮上したものの、最後は3位でフラッグを受けた。4位にはウィリアムズ(Williams)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)、5位にはベッテルの同僚、キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が入った。

 以下、ウィリアムズのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)、レッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)、ロータス(Lotus F1 Team)のロマン・グロージャン(Romain Grosjean)が続いた。

 また母国でのレースとなったトロ・ロッソ(Toro Rosso)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)は、同僚マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)との終盤の激しい争いを制して10位へ順位を上げると、さらにダニール・クビアト(Daniil Kvyat)から9位を奪い取った。クビアトは10位に終わった。

 一方、苦戦の続くマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)はまたしても残念な1日を過ごし、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、ブレーキの故障で危うくチームのピットクルーと接触しそうになった末にリタイア。ジェンソン・バトン(Jenson Button)も16位に終わり、チームはシーズン開幕からポイントなしの状態が続いている。(c)AFP/Tim COLLINGS