【5月9日 AFP】オーストラリアの警察当局は、爆弾テロを計画していたとして、メルボルン(Melbourne)在住の10代の少年を9日までに逮捕し、事件を未然に防いだと発表した。地元メディアによると、少年はオーストラリアの「母の日」に当たる今月10日に犯行に及ぶ計画だったとみられている。

 オーストラリア連邦警察(Australian Federal PoliceAFP)とビクトリア(Victoria)州警察は、メルボルン北郊のグリーンベール(Greenvale)で家宅捜索を行い、17歳の少年を逮捕した。警察当局は、「母の日」に攻撃が計画されていたとの報道は把握していると述べたが、攻撃が計画されていた時間や場所についてはまだ明らかにできないとしている。

 連邦警察のマイク・フェラン(Mike Phelan)副総監は「昨日、ビクトリア警察とAFPが(犯行を)阻止した結果、ビクトリア州住民の何人かの命が救われた。われわれが介入していなければ、行動が実行に移される現実の脅威があった」と述べた。

 ビクトリア州では計画されていたとみられる攻撃が阻止されたのは最近2回目で、第1次世界大戦中の豪州軍兵士を追悼する4月25日の「アンザック・デー(Anzac Day)」にも、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に触発され攻撃を計画していたとする男2人が逮捕されている。警察では、4月と今回の未遂事件に関連はないとしている。(c)AFP