【5月6日 AFP】サッカーブラジル代表のドゥンガ(Dunga)監督は5日、チリで開催されるコパ・アメリカ(2015 Copa America)に向け、代表メンバー23人を発表し、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)は、けがのためチームから外れた。

 自国開催となった2014年のW杯(2014 World Cup)で、通算6度目の優勝が大きく期待されていたブラジル代表だったが、準決勝でドイツに1-7の大敗を喫し、1950年大会の「マラカナッソ(マラカナンの悲劇)」を上回る惨劇に終わった。

 W杯後にルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)前監督からチームを引き継いだドゥンガ監督には、失った国民の信頼を取り戻す使命が託されている。

 オスカルの代役にはFCポルト(FC Porto)のカゼミーロ(Casemiro)、アラブ首長国連邦(UAE)のアル・アハリ(Al Ahli Club)でプレーするエベルトン・リベイロ(Everton Ribeiro)が務めるものとみられている。

 ドゥンガ監督はインスタグラム(Instagram)で、「けがのため、コパ・アメリカではわが国を代表する選手を選ぶことができず、とても残念だ。だけど、私は彼らがタイトルを勝ち取ることができるようサポートしていくつもりだ」とコメントしている。

 ドゥンガ監督はまた、就任以来常に招集し続けていたオスカルについて、練習中に負傷したことを明らかにしている。

 ドゥンガ監督は、「(チェルシーの)ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督、チームドクターと話をしたが、回復には時間がかかり、コパ・アメリカではトップコンディションにならないことが判明した」と説明し、W杯ロシア大会(2018 World Cup)の南米予選までには復帰すると強調した。

 ドゥンガ監督は、今大会の優勝候補にブラジル、アルゼンチン、コロンビアを挙げている。