【4月14日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)準々決勝第1戦で、ユベントス(Juventus)と対戦するASモナコ(AS Monaco)のDFアンドレア・ラッジ(Andrea Raggi)は、チームが番狂わせを演じる上で壁になるのはカルロス・テベス(Carlos Tevez)の存在だと警戒している。

 14日にイタリア王者と対戦するモナコは、敵地ユベントス・スタジアム(Juventus Stadium)で勝ち点3を獲得するという、この2年間で初めての快挙達成を目指している。

 得点に成功したとしても、モナコはイタリア・セリエAで今季17得点を記録し、今季のチャンピオンズリーグでも6得点を記録しているテベスへの警戒を怠ることはできない。

 ラッジは報道陣に対して、「テベスはユベントスの鍵を握ってきた。うちのチームにとって最も危険な選手だ」と語った。

「彼のプレスや技術には本当に感心する。完成された選手だよ」

 しかしながら、モナコはイタリア北部トリノ(Turin)への遠征で、結果を残そうと画策している。

 レオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)監督率いるモナコは、決勝トーナメント1回戦でアーセナル(Arsenal)と対戦し、本拠地ルイII世スタジアム(Stade Louis II)では0-2で敗れたものの、敵地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)での試合に3-1で勝利していたため、アウェーゴール差で8強入りを果たした。

 2003-04年大会以降初めて8強入りを果たしたモナコは、同年に決勝まで勝ち進んだものの、当時ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が率いていたFCポルト(FC Porto)に0-3で敗れている。

 しかし、ジャルディム監督はチームが実力で8強入りを果たしたと主張し、「組織力」と「統率力」を兼ね備えるチームとして、1人の選手だけを警戒することはないとしている。

「われわれは敵地でアーセナルを破り、グループリーグも首位で通過した。従って、ここまで勝ち上がったのは当然のことだ」と述べたジャルディム監督は、ポルトガル1部リーグのSCブラガ(SC Braga)の指揮官として名声を築き、スポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)やギリシャ1部リーグのオリンピアコス(Olympiacos)などで監督を務めた経歴を持つ。

「ユベントスは高い資質を持ち、経験豊富で、才能ある選手がそろっている」

「明日は、ユベントスの方が有利なのは認めるし、相手には敬意を払っている。われわれはチームの組織力と統率力を駆使して、自分たちの試合をすることに集中しなければならないが、例えばテベス1人を意識する必要があるとは考えていない」

「彼は現在リーグの得点王で、経験も才能もあるから警戒は必要だ。しかし、彼だけをマークするつもりはない」

(c)AFP/Justin DAVIS