【4月3日 AFP】シリアへの入国を試みたとしてトルコ南部ハタイ(Hatay)県でトルコ当局に身柄を拘束された英国人9人に英地方議員の息子が含まれていることが分かった。この地方議員が2日、確認した。

 英警察によると、拘束された9人はイングランド(England)北西部マンチェスター(Manchester)都市圏ロッチデール(Rochdale)区に住む親族関係にある成人5人と子ども4人。子どもの年齢は1歳、3歳、8歳、11歳。成人は21歳、24歳、47 歳と22歳が2人となっている。

 このなかにロッチデール区の野党・労働党(Labour Party)議員、シャキール・アフメド(Shakil Ahmed)氏の息子が含まれていることが判明した。アフメド議員の息子はマンチェスター大学(University of Manchester)で政治・社会学を学んでいる学生。

 アフメド議員は息子の拘束について、「ショックだし心配だ。非常に混乱している」との声明を発表。「息子があんなところにいる訳がまったく分からない。英バーミンガム(Birmingham)でインターンシップをしているとばかり思っていた」と困惑をあらわにした。「息子は良きイスラム教徒で英国への忠誠心もある。あんなところで何をしていたのか分からない」

 警察によると、トルコで拘束された9人はほどなく英国に送還される見通し。(c)AFP