【3月21日 AFP】英高等法院(High Court of Justice)は20日、イスラム過激派組織に加わるためシリアに渡航する恐れがあるとみられた10代の少女5人のパスポートを没収し、国外へ出ることを禁じた。英国の裁判所がこのような判断を下したのは今週2度目。

 高等法院のアンソニー・ヘイデン(Anthony Hayden)判事は、ロンドン(London)東部在住の少女5人を「裁判所の被後見人」とし、これにより5人は英国イングランド(England)およびウェールズ(Wales)地方の外に出ることが禁じられた。5人の少女の年齢は、2人が15歳で3人が16歳。

 ヘイデン判事は5人の少女とその保護者らのパスポートも没収した。保護者のパスポートまで没収したのは、以前同様のケースで少女が親族のパスポートを使った事例があったためだという。

 ロンドン東部タワーハムレッツ(Tower Hamlets)特別区当局から要請された今回の措置についてヘイデン判事は、少女たちが過激思想を持つようになった兆しがあるにもかかわらず、少女らの親族が地元の社会福祉当局に協力しなかったことを理由に挙げた。(c)AFP