【3月26日 AFP】サッカー国際親善試合は25日、各地で行われ、ドイツは2-2でオーストラリアと引き分けた。

 世界王者のドイツは、途中出場のルーカス・ポドルスキー(Lukas Podolski)のゴールで、アジア王者オーストラリアとの一戦を引き分けに持ち込んだ。

 24日にフランス・アルプス(French Alps)に墜落したジャーマンウイングス(Germanwings)機に搭乗していた乗客乗員150人に対する1分間の黙祷がささげられ、試合は厳粛なムードでキックオフを迎えた。また、ドイツ代表選手は喪章をつけてプレーに臨んだ。

 サッカルーズ(Socceroos、オーストラリア代表の愛称)は、後半36分のポドルスキーの得点で2011年にメンヘングラッドバッハ(Moenchengladbach)で2-1とドイツに勝利した再現を阻まれたが、世界王者に様々な問題を引き起こさせた。

 代表戦通算122試合目を飾り、同48点目を挙げた29歳のポドルスキーは出場から9分で得点した後に終盤の5分間で2度絶好機を逃し、決勝点を挙げるには至らなかった。

 試合を前にドイツ代表のヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、チームが昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)を席巻した時とはほど遠い状態にあると語っていたが、選手たちのパフォーマンスはそれを裏付けるものとなった。

 ドイツは、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選で首位ポーランドに勝ち点3をつけられている中29日に敵地でのグルジア戦を控えており、レーブ監督はパフォーマンスの向上を選手たちに求めている。

 指揮官は、「われわれの視点からいえば、試合は忙しいものだった」と語った。

「前半は良かったが、後半のプレーからは明瞭さが消えていた。計画した通りに事が運ばなかったが、日曜日(29日)は絶対に勝たなければならない」