【11月19日 AFP】サッカー国際親善試合が18日、各地で行われ、ドイツが1-0でスペインに勝利した。

 雨にそぼぬれるビーゴ(Vigo)で行われた過去2大会のW杯王者同士の対決で、ドイツはトニ・クロース(Toni Kroos)が終了間際に得点を挙げ、勝利を手にした。

 実験的な布陣の両チームによる試合は迎えた試合終了直前、クロースがペナルティーエリア手前から放った無難なシュートが、途中出場のGKキコ・カシージャ(Kiko Casilla)のファンブルを誘い、得点となった。

 レアル・マドリード(Real Madrid)に所属するGKイケル・カシージャス(Iker Casillas)が先発出場し、通算160試合目の出場を飾ったが、残り20分のところで名前の似たカシージャと交代していた。

 スペイン最大のチャンスは後半35分過ぎ、ペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)がループシュートを狙ったものの、ハノーバー96(Hannover 96)に所属するロン・ロベルト・ツィーラー(Ron-Robert Zieler)が見事なセーブを披露した。

 ドイツは、W杯優勝後の意気阻喪で不振に陥り、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選のポーランド戦で敗戦を喫した。一方のスペインも、欧州選手権過去2大会とW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)でみせた隆盛からはほど遠い状態で、両国はともに今欧州選手権予選でグループ首位から後れを取っている。

 スペインのビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は、「多くのチャンスを作り出していたし、接戦だった。現在は移行期間であり、今後を楽観的に見続けることができるだろう」とコメントし、惜敗にも前向きな様子を見せた。

 ドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、「非常にぬれたピッチで難しい試合だったが、こちらはしっかりとコントロールできていたと思う。この2チームはここ最近のサッカー史を作り上げているし、欧州選手権2016で決定的な役割を果たすだろうと確信している。スペインとドイツには、将来を確約する良い選手がいる」と述べ、近い将来の再戦を楽しみにしていると語った。(c)AFP