【3月11日 Relaxnews】ドイツの首都ベルリン(Berlin)で先週開かれた旅行見本市「ベルリン国際ツーリズム・マーケット展(ITB Berlin)」で、ロシアと中国に挟まれた「青空の国」、モンゴルが今年の公式提携国に選ばれた。

 チンギスハン(Genghis Khan)の生誕の地として、そしてシルクロード(Silk Road)とゴビ砂漠(Gobi Desert)で有名なモンゴルは、世界の旅行業界関係者が集まる同見本市で、謎めいた新興の目的地として注目を浴びた。

 モンゴルを訪れた国外旅行者の数は、2003年の40万人から10年後の13年には80万人に倍増したが、来年には200万人に劇的に増加することが見込まれている。

 モンゴル政府は、同国が今後発展していくための鍵は道路網と運輸部門の近代化にあるとしている。同政府は旅行者の増加に対応するため、首都ウランバートル(Ulaanbaatar)から52キロ離れた場所に新空港を建設する計画を含む一連のプロジェクトを立ち上げた。また、インフラ強化のため、すべての地方中心都市とウランバートルを結ぶ舗装道路の2020年までの建設を目指している。

 今年は露モスクワ(Moscow)、ウランバートル、中国・北京(Beijing)を週4便で結ぶシベリア鉄道(Trans-Siberian Railway)が65周年を迎える。これからも列車での旅を人々に楽しんでもらうため、モンゴル政府は2億5000万ドル(約300億円)を投じ、客車15両を新調。新客車では、21世紀の旅行者を念頭に、Wi-Fiアクセスや列車内のエンターテインメントを充実させている。

 同地域は特に自然愛好家や冒険好きの人々に人気があり、地域が持つ謎や遊牧文化、湖、湧き水、氷河がこういった人々を引きつけている。このほか、乗馬トレッキングや恐竜の化石、古代の寺院や遺跡、遊牧民との交流が楽しめる。(c)Relaxnews/AFPBB News