【3月6日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州で3日早朝、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が、州都マイドゥグリ(Maiduguri)から50キロほど離れたンジャバ(Njaba)の村を襲撃し、68人を殺害したことが分かった。犠牲者の多くは子供たちだった。

 目撃者や自警団員らによると、ボコ・ハラムの戦闘員は火炎瓶を投げつけて住宅や建物を破壊し、逃げようとした住民らに向けて銃を乱射した。特に10代の若者や高齢者が狙い撃ちされた。村は壊滅状態だという。さらにボコ・ハラムは、政府軍との戦闘に備え戦略上の要衝グウォザ(Gwoza)に集結しつつある。

 先月にはナイジェリアと隣国のカメルーン、チャド、ニジェールの連合軍は、ナイジェリア北東部の広い範囲を掌握し、国境を越えた攻撃も始めているボコ・ハラムの掃討作戦を実施している。専門家の間では、活動拠点から追い出されたボコ・ハラムは遠隔地の都市や村で自爆攻撃を主とした攻撃を続けるとみている。(c)AFP/Bukar HUSSAIN with Aminu ABUBAKAR in Kano