【2月17日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)は、ドーピング違反を犯したロシア人選手に対して、3か月以内に何らかの処分を下すことを表明し、禁止薬物の使用に関して中心的な役割を担った指導者を、競技から追放する構えだと話した。

 ドイツのドキュメンタリー番組が、ロシアのトップ選手の間ではびこるドーピング事情を取り上げて以降、IAAFと世界反ドーピング機関(WADA)は本格的な捜査を行っている。

 IAAFのトーマス・キャプドヴェイル(Thomas Capdevielle)アンチドーピング・マネジャーは、「2~3か月中には、最初の手続きを行いたい」と話した。

 また、ロシア陸上競技連盟(ARAF)の処分に不満がある場合、IAAFはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴することができるとしている。

 サランスク(Saransk)に拠点を構え、ロシアの競歩チームを率いていたビクトル・チェギン(Viktor Chegin)監督は、指導していた選手のうち20人以上がドーピングをしていたとして、処分される見通しになっている。

 ロシアでは、1月に競歩の五輪金メダリスト3人を含む5人が処分を受けており、この3選手は全員チェギン監督に師事していた。

 キャプドヴェイル氏は、チェギン監督に対する処分の決定について、「われわれにとっても満足のいく結果に終わるだろう」と話している。