【2月14日 AFP】ニュージーランド南島(South Island)、ゴールデン湾(Golden Bay)のフェアウェル岬(Farewell Spit)で13日、浜辺に打ち上げられているのが見つかったゴンドウクジラのうち、100頭以上が死んでいるのが確認された。残る90頭ほどにも命の危険があるという。地元当局の関係者が14日、明らかにした。

 クジラの群れが発見された直後には、満潮の間に沖に戻そうと数十人がかりでの救出活動が行われていた。

 しかし、ニュージーランド環境保全局(DOC)の広報担当、アンドルー・ラマソン(Andrew Lamason)氏によると、クジラは14日朝までに浜辺に戻ってきていたという。

 同氏はAFPに対し、「現在までに103頭が死んでいることを確認した。残るクジラの命を救うおうと努力している。150人近いボランティアの人たちが、海水をかけたり、シートをかぶせたりしてクジラを守っている」と話す一方で、沖に戻してもまた浜辺に上がってきてしまうクジラはそのたびに健康状態が著しく悪化しているとして、DOCとしては悪い結果にも備えを進めていると説明した。(c)AFP