【2月11日 AFP】中東の小国カタールは、2022年サッカーW杯(2022 World Cup)終了後も、五輪をはじめとする国際的なスポーツイベントの招致活動を「止めるつもりはない」としている。

 カタールの五輪委員会(Qatar Olympic Committee)で事務局長と最高経営責任者(CEO)を務めるサウード・ビン・アブドゥッラフマーン(Sheikh Saoud bin Abdulrahman Al-Thani)氏は、AFPの取材に対して、野望を抱く裕福な湾岸国は「いかなるスポーツにも門戸を開いている」と語った。

 この言葉が意図するのは、2回目のサッカーW杯や、海外リーグの試合開催、その他数々のスポーツイベント々を招致することとみられる。

 汚職疑惑や国内の人権問題に対する論議が絶えないことについては軽くあしらいながら、サウード氏はカタールが複数のスポーツ連盟から「世界選手権」開催について直接アプローチを受けていると語った。

「W杯の後も、五輪開催の可能性を含めて、われわれが立ち止まらず招致活動を続けるのは、すでにインフラや施設が整っているからだ」

「何が言いたいかというと、われわれは国際的なスポーツ連盟から世界選手権の開催を打診されている」

「カタールが約束を守ることは明白であり、われわれが大規模なレベルの大会を計画すると言えば、必ず実現させる」

 サウード氏は、カタールが国際的な各種スポーツ団体から「信頼」を獲得しているとつけ加えた。

 カタールでは、世界男子ハンドボール選手権(World Men's Handball Championships)が行われたばかりで、世界ボクシング選手権大会(World Amateur Boxing Championships)や、IPC陸上競技世界選手権(IPC Athletics World Championships)など、これから数多くの大会が開催される予定となっている。

 また、2019年の第17回世界陸上(17th IAAF World Championships in Athletics)開催権も勝ち取っているカタールは、今週に入りフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の初開催に向けた契約が最終段階に近づいていると明かした。

 カタールは今年はじめ、2016年と2020年大会の招致には失敗したものの、新たに夏季五輪の招致活動をすることは「必然である」と表明している。