【11月27日 AFP】2014年のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で新たに採用され、議論を呼んだポイント2倍のシステムが、1年で廃止になる可能性が高いことが分かった。英誌「Autosport」が26日に報じている。

 同誌によれば、F1委員会(Formula One Commission)がジュネーブ(Geneva)で会合を開き、すでにシステムの廃止を決定したとしている。このシステムは、シーズン終盤戦を盛り上げるため、バーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)氏が考案していた。

 このシステムにより、今季は最終戦のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2014)まで年間優勝の行方が分からない状況が生まれていた。

 ところが、小細工じみたシステムはファンに受け入れられず、しかも結果的には、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の総合優勝にまったく影響を与えなかった。

 システムが廃止になるには、F1の統括団体である国際自動車連盟(International Automobile FederationFIA)の世界モータースポーツ評議会(World Motor Sport CouncilWMSC)で、承認を得る必要がある。同評議会は12月3日、ドーハ(Doha)で開催される。(c)AFP