【11月26日 AFP】ガーナサッカー協会(GFA)は25日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で指揮を執った経歴を持つアブラハム・グラント(Avram Grant)氏が、同国代表監督に就任するため27日に正式に契約を結ぶと発表した。

 GFAによると、解任されたクエシ・アッピア(Kwesi Appiah)前監督からチームを引き継ぐグラント氏との契約には、「政府の承認」が必要になるとしている。

 グラント氏はこれまでに母国イスラエルで代表チームを4年間率いた実績を持っている。

 グラント氏は2006年にポーツマス(Portsmouth FC)でスポーツディレクターを務めたあと、チェルシーのフットボールディレクターに就任し、2007年9月には辞任した当時のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の後任としてチームの指揮を執った。

 しかし、グラント氏はプレミアリーグで2位に入り、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)では決勝進出を果たしたにもかかわらず、シーズン終了後に解任された。

 そしてポーツマスに復帰したグラント氏は、2010年にウェストハム(West Ham)の監督に就任したものの、チームが2部に降格したため解任された。

 その後、グラント氏はセルビアのパルチザン・ベオグラード(Partizan Belgrade)でチームを率いたあと、タイのBECテロ・サーサナFC(BEC Tero Sasana FC)でテクニカルディレクターを務めた。

 アフリカ大陸で初めて指揮を執ることになるグラント氏は、2015年1月に開幕するアフリカネイションズカップ(2015 The Africa Cup of Nations)でチームを導くことが期待されている。(c)AFP