【5月16日 AFP】10-11イングランド・プレミアリーグは15日、各地で試合が行われ、ウェストハム(West Ham)はウィガン(Wigan Athletic)に2-3で敗れ、降格が決定した。

 これに伴い、ウェストハムはアブラハム・グラント(Avram Grant)監督を解任した。

 最終節で残留を引き寄せるためにも勝たなければならなかったウェストハムは、デンバ・バ(Demba Ba)の2得点で前半を2-0として折り返した。しかし、こちらも降格圏のウィガンは後半に入るとシャルル・ヌゾクビア(Charles N'Zogbia)のフリーキック(FK)と途中出場のコナー・サモン(Conor Sammon)のゴールで試合を振り出しに戻した。そして、ロスタイムにエンゾグビアが、この日再三好セーブを見せたウェストハムのGKロバート・グリーン(Robert Green)の体の下をすりぬけるシュートを決め、逆転勝利を収めた。

 これで勝ち点33のままとなったウェストハムは、最終週のサンダーランド(Sunderland AFC)戦で勝利しても勝ち点を36にまでしか伸ばせず、降格圏を脱することは出来なくなった。

 09-10シーズンのポーツマス(Portsmouth FC)に続き、2年連続の降格を味わったグラント監督は、解任されるを知らされる前に英スカイ・スポーツ(Sky Sports)のインタビューに答え、「2-2の時点で得点する大きなチャンスがあったが、それが今シーズンの我々の流れなのだろう。ファンは素晴らしかった。やりたかった仕事を果たせず、本当に申し訳ない」と語った。

 今シーズンを残り1試合として、プレミアリーグ残留をかけて5チームが勝ち点1の中にひしめき合っている。37試合を終え、ウィガンとともにブラックプール(Blackpool FC)が勝ち点39で降格圏にいる。バーミンガム・シティ(Birmingham City)も同39点ながら、得失点差により、降格圏の一つ上につけている。また、勝ち点40で並び、最終週に直接対決を残すブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)とウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)も残留は決まっていない。

 上位陣ではアーセナル(Arsenal)がアストン・ビラ(Aston Villa)に1-2で敗れ、3位以下でリーグ戦を終えることが決まり、2位のチェルシー(Chelsea)は2-2でニューカッスル(Newcastle United)と引き分けた。

 また、ヨーロッパリーグ2011-12(UEFA Europa League 2011-12)の出場権がかかる5位を争う直接対決では、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)がリバプール(Liverpool FC)を2-0で下し、優位に立った。(c)AFP/Julian Guyer