【11月21日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は、本拠地アリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)の建設費3億4600万ユーロ(約510億円)を、予定を16年繰り上げて返済し終えた。スター選手を抱えるクラブの今後の陣容は、大きな後押しを受けることになる。

 バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、クラブ誌上で「完済した」とコメントした。

「2005年に、25年の返済計画で3億4600万ユーロを借りた。それをわれわれは9年で返済し終えた。非常に誇りに思う」

 ルンメニゲ社長は、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のマルコ・ロイス(Marco Reus)の違約金に当たる、2500万ユーロ(約37億円)という数字を挙げ、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督には今後自由に使える資金がさらに増えるだろうと語った。すでに、バイエルンがロイスを獲得の標的としていることを明かしているルンメニゲ社長は、「アリアンツ・アレーナの収入は、チームの今後のために投資されることになる」と語っている。

 バイエルンは28日行われる年次総会で財務状況を報告する予定となっているが、ルンメニゲ社長は財務担当者を出し抜き、「2013-14シーズンは5億ユーロ(約740億円)という魔法のような記録を破った。収益の増加も好調だ」と明かした。バイエルンは、5億2800万ユーロ(780億円)の収入を記録し、1650万ユーロ(約24億円)の利益を上げたと発表する予定となっている。(c)AFP