【10月30日 AFP】豪ニューサウスウェールズ(New South Wales)州で、サーフィン中に誤ってサメの頭を踏んでしまった若者が30日、襲ってくるサメに足蹴りを加えるなどして何とか逃れた一部始終を豪メディアに語った。

 29日の夕方、仕事を終えたライアン・ハント(Ryan Hunt)さん(20)は、東沿岸のポート・マッコーリー(Port Macquarie)南部のビーチ、ワラビーポイント(Wallabi Point)でサーフィンを楽しんでいた。

「波に乗り終えて足を下ろしたら、立っていたのはサメの頭の上だった」と、負傷し入院しているハントさんは病院のベッドで豪民間テレビ、ナインネットワーク(Nine Network)の取材に語った。「波は腰の高さまであって、最初は岩の上に足をついたと思った。そしたら、そいつが足にかみついてきたんだ」

「もう一方の脚で何度か蹴飛ばしたら、そいつは一度は離れたが、またかみついてきた。それで、もう一度蹴ったけど、股あたりまで上がってきて、手までかまれそうになった」

 周囲は血だらけだったという。

 ハントさんは、何とか浜辺までたどりつき、待ち受けていた友人たちに傷の応急手当を施された。30日午後に、左足裂傷の手術を受ける予定だという。

 ハントさんは日本のサーフィン大会から戻ったばかりだった。ソーシャルメディアにサメのかみ傷で血だらけの自身の脚の写真を「サメは人間の脚が好物みたいだね」とのコメントとともに投稿している。(c)AFP