【10月14日 AFP】米国内で初めてエボラ出血熱と診断され、テキサス(Texas)州で8日に死亡したリベリア人男性、トーマス・エリック・ダンカン(Thomas Eric Duncan)さんの治療過程で生じた医療廃棄物について、ルイジアナ(Louisiana)州の業者が、廃棄物に危険がないことを認めながらも引き取りを拒否している。

 この企業は、ルイジアナ州の化学廃棄物処理会社ケミカル・ウェイスト・マネージメント(Chemical Waste Management)。同州レイクチャールズ(Lake Charles)にある自社の処理施設で「連邦政府、州政府からはこうした種類の廃棄物を受け入れる認可を受けており、受け入れても環境や人間の健康に脅威を及ぼさないことは分かっているが、当社はすでに複雑な状況をさらに複雑にしたくない」と述べている。

 当局では、医療廃棄物や有害廃棄物を焼却した後の灰や残留物には、エボラを含め感染症を伝播させる可能性はないとしている。

 アフリカ以外で初めてエボラ出血熱に感染しているとの診断を受けたダンカンさんは、テキサス州ダラス(Dallas)で9月28日に入院し、前週8日に死亡した。(c)AFP