【9月11日 AFP】イタリア自動車大手フィアット(Fiat)は10日、グループ会社でフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)の会長職退任を迫られたルカ・ディ・モンテゼーモロ(Luca di Montezemolo)氏が、2700万ユーロ(約37億円)の退職金を受け取る予定であると明らかにした。

 フィアットは声明で、23年間同チームのトップに君臨した67歳のモンテゼーモロ氏に対して、1371万ユーロ(約19億円)を今後20年間で5回に分け支払うと述べた。

 同社はまた、「2017年3月までの期間において、フィアットグループと相対する活動に従事しないこと」を条件に、モンテゼーモロ氏がさらに1325万ユーロ(約18億円)を受け取ることになるとつけ加えた。

 モンテゼーモロ氏は同日、フェラーリがここ6年間不振にあえいでいるのを受け、10月13日付で会長を退任すると発表していた。

 イタリアの高級車スポーツカーフェラーリの次期経営トップは、親企業であるフィアットの最高経営責任者(CEO)セルジオ・マルキオーネ(Sergio Marchionne)氏が引き継ぐことになる。(c)AFP