【9月9日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は8日、予選の試合が各地で行われ、グループCのスペインは5-1でマケドニアを退け、予選初戦を白星で飾った。

 前回王者のスペインは、パコ・アルカセル(Francisco 'Paco' Alcacer Garcia)が代表デビュー戦で得点を記録するなど、守備が崩壊したW杯ブラジル大会(2014 World Cup)での敗退から立ち直りをみせた。

 セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)のPKで先制したスペインは、スペイン1部リーグのバレンシア(Valencia CF)に所属するアルカセルのゴールでリードを広げたものの、マケドニアはアギム・イブライミ(Agim Ibraimi)のPKで1点を返した。

 しかし、スペインはハーフタイムに入る直前にセルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)のゴールで追加点を奪うと、後半にはダビド・シルバ(David Silva)とペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)の得点で突き放し、試合を決定づけた。

 スペインのビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は、早期敗退に終わったW杯ブラジル大会終了後に選手の大幅な刷新を求められていたにもかかわらず、この日の先発メンバーは初出場のアルカセル以外、W杯に出場した選手が顔をそろえた。

 この試合でデル・ボスケ監督は、主将のイケル・カシージャス(Iker Casillas)を先発起用すると、カシージャスは試合開始5分でその期待に応え、イブライミのFKを好守で阻んだ。

 スペインは、シルバが倒されて獲得したPKをラモスが冷静に決めて先制すると、ファンフラン(Juan Francisco Torres Belen 'Juanfran')の折り返しからアルカセルが代表初得点を記録し、マケドニアから立て続けに2得点を奪った。

 しかしながら、ファンフランはその後、ペナルティーエリア内でマケドニアのアレクサンダー・トライコフスキ(Aleksandar Trajkovski)を倒してPKを献上すると、これをイブライミが決めてマケドニアは点差を縮めた。

 それでも、試合を終始支配し続けていたスペインは、前半終了間際にブスケッツが代表通算70試合目にして初得点を記録し、リードを再び2点に戻した。

 迎えた後半、スペインは再開早々にシルバがゴールを決めて、チームとしては2013年のコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2013)でタヒチに10-0で大勝して以来となる1試合4得点目を記録した。

 するとデル・ボスケ監督は、3週間前に所属するFCバルセロナ(FC Barcelona)でトップデビューを飾った19歳のムニル・エル・ハダディ(Munir El Haddadi Mohamed)に代表デビューの機会を与え、これにより同選手が祖国のモロッコ代表として今後プレーできないことを確実にした。

 そして後半ロスタイム、スペインはシルバのスルーパスからペドロがチーム5得点目を奪い、試合を締めくくった。(c)AFP