【6月19日 AFP】サッカースペイン代表は、18日に行われたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)のチリ戦に敗れたことで、前回優勝国としては史上5度目となるグループリーグ敗退に終わった。

 ここでは王者スペインがブラジルで完全につまずいた理由を、5つに分けて考える。

■ベテランへの固執

 大会初戦でオランダに1-5と大敗したことを受け、ビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督はしぶしぶジェラール・ピケ(Gerard Pique)とシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)を先発から外し、代わってペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)とハビ・マルティネス(Javi Martinez)を起用した。

 しかし、若い選手を使ったチームの活性化は、遅きに失したと言わざるを得ない。活力と野心にあふれるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のコケ(Jorge Resurreccion Merodio 'Koke')の起用も、あまりに遅すぎた。

 また、イケル・カシージャス(Iker Casillas)に対する信頼を貫いたことも、結果としては失敗だった。確かにカシージャスは、この偉大なチームの主将を何年も務めてきた選手かもしれないが、最近は所属するレアル・マドリード(Real Madrid)で出場機会を減らしていた。

 ビクトル・バルデス(Victor Valdes)が負傷離脱中とはいえ、デル・ボスケ監督には、ほかに何人ものGKの選択肢があった。