【7月4日 AFP】サッカーフランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)は3日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で旋風を巻き起こしているコロンビア代表のハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)を放出する気はなく、ラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)についても移籍の話はないと主張した。

 しかし、モナコのヴァディム・ヴァシリエフ(Vadim Vasilyev)副会長は、含みを持たせるかのように「移籍不可能な選手はいない」と述べている。

 W杯でここまで大会最多の5得点を記録しているロドリゲスは、莫大な移籍金で欧州のトップクラブに引き抜かれる可能性が高まっている。

 モナコは1年前、ロドリゲスを獲得するためにポルトガル1部リーグのFCポルト(FC Porto)に移籍金4500万ユーロを支払っていた。

 ヴァシリエフ副会長は、「当時、ロドリゲスに投資した金額には誰もが驚いていた」と振り返り、「今では誰もがハメス・ロドリゲスを話題に挙げている。つまり、私たちが彼を獲得したのは正しかったということだ」と語った。

 13-14シーズンの国内リーグで2位に入ったモナコは、14-15シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)出場権を獲得している。

 ヴァシリエフ副会長は、「ロドリゲスに大きな信頼を寄せており、彼はチームにとってとても重要だ。彼との契約はまだ4年も残されており、これから一緒に偉業を成し遂げることになるだろう」とコメントした。

 けがのため戦列を離れているチームメートのファルカオが、W杯でもコロンビア代表から外れて以来、ロドリゲスの存在は注目を集めている。その一方で、ファルカオもスペイン移籍がうわさされている。

 ヴァシリエフ副会長は、「どのクラブにも交渉の余地はない。われわれは彼を信頼しているし、これからも素晴らしいシーズンを過ごすと思う」と語った。

 しかし、ヴァシリエフ副会長はまた、新指揮官に就任したレオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)監督に対し、どの選手もシーズンが開幕するまでチームに残っているか確約できないと伝えている。

 ヴァシリエフ副会長は、笑みを浮かべながら「移籍不可能な選手はいない。しかし、話し合いの余地はない。われわれは、彼らを頼りにしているからね」と述べた。(c)AFP