【6月9日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)で、ブラジル国民の68パーセントが優勝候補に母国の代表チームを挙げ、ルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督が、それを成し遂げる人物だと信じている。

 世論調査機関ダタフォリャ(Datafolha)による調査で、12日の開幕戦でクロアチアと激突するスコラーリ監督率いるブラジル代表を取り巻く、国全体からの期待度が改めて示された。

 圧倒的多数のブラジル国民が、7月の決勝戦で同国代表チームの選手が通算6度目のW杯優勝に輝くと期待している。

 そのほか、5パーセントがドイツの優勝を予想しており、3パーセントがライバル国のアルゼンチンと前回王者のスペインを優勝候補に挙げている。

 この調査によって、68パーセントがスコラーリ監督の手腕を偉大もしくは優秀であると認めており、指揮官が勝利に導くことができるという高い信頼度が示された。一方で14パーセントが平均的という評価を下し、2パーセントが悪い、もしくは最低と批判した。16パーセントは、未回答だった。

 この数字は、2002年6月にW杯日韓大会が行われている最中に、スコラーリ監督が獲得した51パーセントを上回った。ブラジルは、同大会で通算5度目のタイトルを勝ち取った。

 2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で指揮を執ったドゥンガ(Dunga)監督は、49パーセントの支持を得ていた。同大会で、ブラジルは準々決勝敗退に終わっている。

 W杯は、サンパウロ(Sao Paulo)で12日にキックオフを迎えるが、低迷するブラジル経済への不満と、大会に110億ドル(約1兆1267億円)が費やされることに対して、各地ではストライキや抗議行動が行われている。(c)AFP