【5月30日 AFP】英ヴァージン(Virgin)・グループ傘下の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)は29日、商用宇宙船の打ち上げで米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)と合意に達したと発表した。航空、鉄道、宇宙旅行事業を展開するヴァージン(Virgin)・グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長の掲げる、商業宇宙飛行の夢がまた一歩、実現に近づいた。

 ヴァージン・ギャラクティックとFAAは、米ニューメキシコ(New Mexico)州の商業宇宙船発着基地「スペースポート・アメリカ(Spaceport America)」から打ち上げられる宇宙飛行の定期便と、通常の航空管制システムを調整する方法で合意した。

 商業宇宙船の運航は年内開始予定で、すでに600人以上が1人25万ドル(約2500万円)で、宇宙船「スペースシップ2(SpaceshipTwo)」のフライトの予約をしている。

 ヴァージン・ギャラクティックのジョージ・ホワイトサイズ(George Whitesides)最高経営責任者(CEO)は「スペースポート・アメリカからの手頃な価格による定期的な宇宙船打ち上げの開始に向けて全力で取り組んでいる。今回の合意はその目標にわれわれを一歩近づけた」と述べ、「この画期的な出来事の達成に向けたFAAとニューメキシコ州のパートナーシップに感謝している」と語った。(c)AFP