【5月8日 AFP】サッカーブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は7日、6月12日に開幕する2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場する代表メンバー23人を発表した。

 2002年のW杯日韓大会でブラジルを史上最多となる5度目の優勝に導いた同監督は、今度はセレソン(Selecao、ブラジル代表の愛称)が1950年大会決勝でウルグアイに敗れた時の亡霊から逃れる準備を整えている。

 選ばれた代表メンバーに大きなサプライズはなかったものの、スコラーリ監督は12年前にロマーリオ(Romario)氏を外したときと同じように、ACミラン(AC Milan)のロビーニョ(Robinho)、世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」受賞経験のあるアトレチコ・ミネイロ(Clube Atletico Mineiro)のロナウジーニョ(Ronaldinho)(代表97試合)とミランのカカ(Kaka)(代表87試合)をメンバーから落とした。

 ロビーニョは、昨年11月にチリとの親善試合に招集されていたにもかかわらず選出から漏れた。

 ディフェンス陣の控えとして、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のシェレール・マクスウェル(Sherrer Maxwell)がアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のフィリペ・ルイス・カスミルスキ(Filipe Luis Kasmirski)を抑えて選ばれたほか、ベテラン選手のダグラス・マイコン(Douglas Maicon)が、3月に南アフリカとの親善試合でプレーしたバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のラフィーニャ(Rafinha)を押しのけて出場を勝ち取った。

 また、スコラーリ監督は、イタリア杯2013-14(Italian Cup 2013-14)制覇を果たしたばかりのナポリ(SSC Napoli)に所属するエンリケ・アドリアーノ・ブス(Henrique Adriano Buss)に加え、中盤にはマンチェスター・シティ(Manchester City)のフェルナンジーニョ(Fernandinho)とインテル(Inter Milan)のエルナネス(Anderson Hernanes)を選んだ。

 指揮官は、5月末にリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)から北に約1時間のテレゾポリス(Teresopolis)郊外にあるグランジャ・コマリー(Granja Comary)のトレーニング施設で、代表メンバーを迎える。

 ブラジル代表は、6月12日のアレーナ・デ・サンパウロ(Arena de Sao Paulo)での開幕戦に向け、同3日にゴイアナ(Goiana)でパナマとの親善試合に臨み、その3日後にはサンパウロ(Sao Paulo)のモルンビ・スタジアム(Morumbi Stadium)で行われるセルビア戦で最終調整を行う。