【3月11日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)開幕まで100日を切り、ブラジルにいる2億人のファンは、ホームの芝が6回目のタイトルを呼んでいるとあえて信じるようにしているようだ。

 W杯最多優勝を誇るブラジル代表への期待は国内だけでなく、海外でも高まっている。

 セレソン(Selecao、ブラジル代表の愛称)は世界の4大陸でW杯優勝を飾っており、世界地図に唯一の汚点を残したのは2010年南アフリカ大会(2010 World Cup)での敗退だった。

 治安やそのほかの問題はさておき、大会に必要な要素は正しい場所に設置され始めている。

 しかし、疑問視されているのはブラジル代表チームの層の厚さだ。

 プラスの面でいえば、ブラジルには経験豊富なルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督がいる。スコラーリ監督は、2002年の日韓大会でチームを優勝に導くと、地元で開催された昨年6月のコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)では世界王者スペインを破り、指揮官としての実力を証明した。

 ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の天性の才能に加え、安定感のある選手をうまく使いこなし、よく訓練されたブラジル代表が優勝候補といわれるのは当然のことだといえる。