元ショートトラック韓国代表のアン、ロシアへの国籍変更に後悔なし
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■国籍変更は「最高の決断」
ソチ五輪で金メダルを獲得したアンは、ロシア紙「スポーツ・エクスプレス(Sport Express)」で、「ショートトラックを続けたかったが、簡単でないことは理解していた。そんなときロシアが声をかけてくれて、考えられるすべての面で最高の条件を提示してくれた」と語った。
「だからロシアに移ったことは、これまで僕がしてきたなかで最高の決断だ。ここ(ロシア)へ来たのは、落ち着いた良い雰囲気で練習する必要があったからだ。そしてここではそれが手に入った」
アンは、韓国メディアが自身の活動を否定的に報じていることを、分かりすぎるくらいに分かっているが、それについて「思うところはある」としつつ、意見を表明するのは五輪後まで控えたいと語った。
「(韓国メディアが書いた)自分の記事はたくさん読んだ。それについてはよく考える。言い返したいことは間違いなくある」
「しかしそれは五輪が終わってからにしたい。その時は、胸の内にあるすべてを話そうと思う」
テレビのカメラは、アンの恋人であるナリさんの姿に自然と引き寄せられた。ナリさんは元々はアンのファンクラブの会員で、3年前から交際を始めたとされている。
ロシアメディアによれば、ナリさんは自身もロシアに完全に移住し、現在はロシア国籍を取得することを考えているという。
ソチ五輪の開催国ロシアにとってアンの金メダル獲得は、2位に同じくロシアのウラジミル・グリゴリエフ(Vladimir Grigorev)が入ったこともあり、間違いなく大会のここまでのハイライトとなった。
グリゴリエフもまた、別の国で現役生活を始めた選手だ。ウクライナ北部スムイ(Sumy)出身のグリゴリエフは、当初ウクライナの選手として大会に出場していたが、出身国にアイススケートの施設が不足していることを理由に、2006年にロシアに国籍を変更した。