スアレス、W杯本大会出場を争うエクアドルとの大一番に自信
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【10月11日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)南米予選のエクアドル戦を控え、ウルグアイ代表のルイス・スアレス(Luis Suarez)は、勢いは自分たちにあると自信を見せている。
W杯本大会出場に迫りたいウルグアイは11日、高地キト(Quito)で突破がかかる直接のライバルであるエクアドルとの厳しいアウェー戦に臨む。
南米予選では、9月のパラグアイ戦に大勝したアルゼンチンがすでにブラジル行きを決めており、現在の注目は、自動で本大会出場が確定する残り3枠をかけた戦いに移っている。
ウルグアイは現在、自動出場権を得られない5位につけており、このまま4位以内を確保できなかった場合は、ヨルダンとのホームアンドアウェー形式のプレーオフに回ることとなる。
しかしながらウルグアイは、勝ち点22で4位のエクアドルと並んでおり、エスタディオ・オリンピコ・アタウアルパ(Atahualpa Olympic Stadium)での一戦に勝利できれば、次週行われる予選最終戦を前に、ライバルに対して優位に立つことができる。
両チームが命運をかけて争う展開は、2009年の予選の再現でもあり、その際はウルグアイが同じキトで2-1の劇的な勝利を収め、プレーオフ進出を決めるとともに、2010年のW杯南アフリカ大会出場を目指していたエクアドルの希望を打ち砕いた。
イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するスアレスの重要な働きもあり、ウルグアイは予選の中で調子を上げてきた。
最近はベネズエラ戦、ペルー戦、コロンビア戦と3連勝を飾っており、そのためチームは大きな自信を手に11日のエクアドル戦に臨むことになる。
スアレスは4年前の試合で同点ゴールを記録し、チームも貴重な勝利を手にした。物議を醸すことも多いストライカーのスアレスは、W杯優勝2度を誇るウルグアイは、前回の対戦を再現する準備が整ったと信じている。
プレーすることが難しくなる海抜2800メートルの高地で、対戦相手をたびたび苦しめてきたキトに出発したウルグアイ代表だが、その際にスアレスは報道陣の質問に対し、「僕たちは3連勝しているし、状態は良い」と答えた。
「僕らは賢く、そしてテンポをコントロールしなくてはならない。相手が高地での試合に慣れていることを考えれば、急ぎすぎるプレーは良くない」
「キトでの試合は難しい。だけど、みんながこの試合に何がかかっているか理解している。現状に満足する余裕はない。最近は連勝し、好調だけれど、それを当たり前と思えるような状況にはないんだ」
■主将ルガーノ、「常に勝利を目指すのがウルグアイだ」
ウルグアイは勝ち点1を獲得すれば少なくともプレーオフ進出は確定できるが、主将のディエゴ・ルガーノ(Diego Lugano)は、チームは勝ち点をすべて持ち帰ることを狙っていると語った。
プレミアリーグのウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion、WBA)に所属するルガーノは、「勝てばブラジル行きに近づくことができる。常に勝利を目指すのが僕たちウルグアイだ」とコメントした。
「肉体的には厳しくなるだろうから、賢く効率的に戦わなければならない」
ウルグアイが11日の試合で敗れた場合、エクアドルに本大会出場を決められてしまうだけではなく、勝ち点19で6位につけるベネズエラにプレーオフ進出の望みを与えてしまうことになる。
ベネズエラは同日、すでに敗退が決まっているパラグアイと本拠地サンクリストバル(San Cristobal)で予選最終戦を行う。
ウルグアイが敗れてベネズエラが勝利すれば、ウルグアイは危機的状況に立たされることになる。その場合は5位確保のために、16日に本拠地モンテビデオ(Montevideo)で行われるアルゼンチン戦に勝利しなければならない。
11日に行われるそのほかの試合では、コロンビアが1998年以来となるW杯出場を確定させるべく、本拠地バランキジャ(Barranquilla)にチリを迎える。
同地で過去5戦全勝のコロンビアは、勝ち点26を獲得しており、チリ戦で勝ち点1以上を獲得できればブラジル大会出場が決まる。
一方、チリもコロンビアを勝ち点2差で追っており、勝利すれば本大会出場を確保できる。(c)AFP