【7月23日 buyMeDesign】シューズ界で新しいもの、ユニークなものはどんなものだろう。クレイジーな見た目の物から履き心地が最高の物まで、フットウェアの世界を覗いてみよう。

 世界的な女性建築家、ザハ・ハディド(Zaha Hadid)が手がけた「ユナイティッド・ヌード(United Nude)」の限定品「NOVA」は、疑いようもなく建築的なデザインが特徴。ハディドのトレードマークといえる躍動感とポストモダンな要素を含んだデザインは見た者の心を一瞬にして虜にしてしまう。ハディドは「私はいつだって、思いきった素材とプロポーションで勝負する人を評価してきました」と、今回のコラボレーションに乗り出した理由を語った。ハディドの建築技術によって、なんと16センチのヒールがまったく支えのない靴のように見える。このシューズはハディドの驚くべき建築プロジェクトを、身につけることができるといっても過言ではないだろう。

 同じくらい革命的な靴が「ピンク・ファーマシー(Pink Pharmacy)」のシューズだ。このファンキーなフラットシューズは、あなたの「靴」に対する概念を変えてしまうだろう。「ピンク・ファーマシー」には、「女性がよりダイナミックな生き方をできるような靴をつくる」という壮大なコンセプトがあり、この商品は間違いなくそれを実現するに相応しい一歩だ。驚くほどしなやかで軽く、スタイリッシュなカプセルに入っている。車やハンドバッグ、オフィスのデスクに簡単に収納できるため、先ほど紹介したハディドの高いヒールに疲れたり、ただ単に気分を変えたいときに、すぐに履き替えることができる。色鮮やかだけれど、とても合わせやすいピンクのへび柄や黒、そしてヒョウ柄の三色展開。

 スニーカーのスペシャリスト、デザイナーのカリム・ラシッド(Karim Rashid)が今週トロントのバータ靴博物館(Bata Shoe Museum)で、Out of The Box展覧会のプロモーションを行った。この展覧会は普段ハイファッションの世界では軽視されがちなスニーカーやトレーニング・シューズなどに焦点を当てたもので、こうした一見地味な運動靴を本来あるべき、デザインの頂点へと押し上げている。なぜ頂点がふさわしいのかと疑問に思う人もいるだろう。ラシッドはそれについて2つの理由を挙げている。「一つ目は世界の靴市場の60%は運動靴が占めていること。そしてその割合は今も増え続けています。運動靴はカジュアリズムの時代の証しとなっています」「そして二つ目は、運動靴は、他のどんなシューズよりも産業的なデザインや実験がなされた靴であるということです。それはファッションに限らずです。ランニングシューズというのはファッション業界では最も技術的に進歩している分野なのです」

 展覧会が気になる人は来年3月までに、ぜひバータ靴博物館まで足を運んでみよう。(c)buyMeDesign

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