■カンボジア代表内定を得た猫ひろし、IAAFは出場資格を疑問視

 バラエティー番組の企画で初めてマラソンを走った瀧崎選手は、カンボジア国内でいくつかの長距離大会に出場し、好成績を収めていた。瀧崎選手はこれまでブンティン選手の記録を一度も上回ったことがないが、カンボジア五輪委員会は、他のカンボジア人選手よりタイムが速く、努力する姿が多くのファンから支持されていることに感銘を受けたとしている。

 現在日本国内で練習を行っている瀧崎選手は、自身のブログで「現時点でブンティン選手が僕より速いのは確かだし、この現実をしっかり受け止めます」とコメントを発表している。

 広報を務めるカンボジア人はAFPに対し、瀧崎選手はタイムを縮めるために一生懸命練習していると語った。

 同広報は「彼はカンボジアを愛していますし、現在はカンボジア人です」と話し、瀧崎選手がプノンペンで行われたハーフマラソンのスポンサーを務め、昨年の洪水による被災者への支援活動を行っていることに言及した。

 しかし、瀧崎選手のロンドン五輪出場は確約されていない。

 国際陸上競技連盟(International Association of Athletics Federations、IAAF)は、瀧崎選手がカンボジアでの1年間の居住実績を満たしていないため、出場資格を疑問視しており、出場可否は近日中に発表される見通しとなっている。