【5月7日 AFP】世界気象機関(World Meteorological OrganisationWMO)は6日、毎年発生順に使っていくハリケーンの名前として用意しているリストから、2008年に甚大な被害をもたらした「グスタフ(Gustav)」「アイク(Ike)」「パロマ(Paloma)」「アルマ(Alma)」の4個の名前を削除したと発表した。

 名前のローテーション・システムの決まりでは、2008年に使用された名前は2014年以降に再度使用できることになっているが、これら4つの名前はその被害の大きさを考慮して、大西洋で発生した「グスタフ」「アイケ」「パロマ」はそれぞれ「ゴンサロ(Gonzalo)」「イサイアス(Isaias)」「ポーレット(Paulette)」に、北太平洋で発生した「アルマ」は「アマンダ(Amanda)」に置き換えられる。
 
 大西洋で発生した熱帯暴風雨には1953年以来、人の名前が付けられることになっている。当初は米国立ハリケーンセンター(National Hurricane Center)が名前のリストを作成していたが、現在はWMOのハリケーン委員会が6年ごとに、大西洋および北太平洋で発生するハリケーンに付ける名前の候補リストを作成している。
 
 候補リストには当初、女性の名前のみが掲載されていたが、1979年から男性の名前も加わった。(c)AFP